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院長 山本従道からの病気のお話



結核について

新聞などでご存知かとは思いますが、厚生省から7月26日に結核緊急事態宣言が出されました。
そこで今回は結核のお話です。
まず、結核というと過去の病気と考えがちですが、
平成9年には新たに発生する人が年に42,715人(前年比243人増加)で、38年ぶりの増加傾向。
死亡者数が2,742人で、日本の最大の感染症です。
特に高齢者(70才以上)は14,704人で、1,221人も増加しています。
注目点としては地域により違いがあること、全体として都会に多い傾向がありますが、
罹患率で、人口10万人あたり大阪68.5が最悪で以下、兵庫50.2、和歌山47.3
高知、徳島、山口の順で悪く山形、千葉、秋田、山梨、長野(16.9)の順に下がってい くようです。



中国地方では 1994年 1995年 1996年 1997年
鳥  取 29.3 27.0 27.2 26.4
島  根 31.9 30.7 30.1 28.1
岡  山 28.9 22.7 28.0 27.7
広  島 38.5 34.5 31.5 32.7
山  口 41.5 39.3 39.7 41.8



『結核予防はひとりひとりの注意から』

●国民へ・・・
結核はあなたの身近に迫っています。咳が2週
間以上続くようであれば、風邪だと思いこまな
いで医療機関で受診しましょう。
●医療関係者へ・・・
咳や微熱が続く患者が受診した場合、結核も念
頭において診察をしてください。早期の診断が
集団感染を防ぎます。
●保健所担当者へ・・・
結核患者が報告された場合、定期外健康診断を
含めた積極的疫学調査の的確な実施と、その結
果の迅速な報告が不可欠です。


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