*職員へのインタビュー

中国旅行記
ベルローゼ施設長 濱野浩枝

 長いゴールデンウィークの休みを利用して、五度目の
中国の旅に行ってきました。

 中国は大変広い国なので一週間で西安、敦煌の二つの
都市をまわるのがやっとでした。

 西安は「西遊記」で皆様ご存知の玄奘三蔵法師がシル
クロード、天竺への旅にここから出発したので有名な町
です。中国でも数少ない城壁の残る町で、一周約12キ
ロの城壁上は遊歩道になっています。その他、三蔵法師
が持ち帰って翻訳した600部あまりの経典の収めてあ
る大雁塔、今も掘り続けている兵馬俑抗、巨大な歴史博
物館など三日では見切れない古代の遺蹟があります。
 ほか、秦の始皇帝の陵墓、玄宗皇帝の后で世界一の美
女といわれた楊貴妃のねむる墓地・・・。現在あらため
て再建の始まっている始皇帝の宮殿のあと、清朝末期に
楊貴妃の使用したといわれる浴槽等、見るべき物の多い
古代の都でした。
 敦煌は西安から飛行機で約一時間の西にある町です。
巨大なゴビ砂漠のオアシスの中の街で、バスで一直線の
砂漠を西へ進むと莫高窟に着きます。南北の長さ、1,
600m、前漢2年に建設のはじまった規模45,00
0uの佛教の聖地です。時代は北魏、西魏、北周、隋、
唐、五代、宋、西夏、元などの時代の石窟が492もあ
り、その中に無数の壁画と彩色塑像2,200体以上が
眠っています。シルクロードの隊商はここで旅の無事を
祈って、大小の石窟を奉納し、その数を増やしていった
ようです。「世界最大の画廊」と言われている由縁です。
その他、多くの遺跡を見ました。夫々が世界遺産に指定
されていて、便利な機械も、運搬の手段もない時代に人
々の手によってこつこつと掘られたこの沢山の遺跡には
感動いたしました。私はグループの中の最年長でしたの
で、皆様にご迷惑をかけながら無事帰国できたことを感
謝しています。
 あらためて、一層健康に注意して、又、珍しい所を訪ね
たり、良いものを見たりしたいと思っています。

戻る