*職員へのインタビュー
「食品の安全を考える」 |
老人保健施設ベルローゼ施設長 濱野浩枝 |
財団法人厚生問題研究会発行の厚生という冊子があります。 その最新号に「食品の安全性を守る」という特集記事があり ましたので、そのなかから抜粋して興味のあるところをお知 らせ しようとおもいます。 平成12年3月に策定された食生活指針は、栄養バランスの 偏り、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の増 加、食料自給率の低下、食品の廃棄などの食料資源の浪費等 の問題に対処し、国民の健康の保持、増進、生活の質の向上 を図るために、文部化学省、厚生労働省、農林水産省の3省 が 初めて連携を図り、検討したものです。 その生活指針とは * 食事を楽しみましょう * 1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを * ごはんなどの穀類をしっかりと * 野菜、果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて * 食塩や脂肪は控えめに * 適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を * 食文化や地域の産物を生かし、ときには新しい料理も * 調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく * 自分の食生活を見直しましょう となっています。 この指針を全国民に促進し、全国民の健康の増進、生活の 質の向上、及び食料の安全供給の確保のために、”教育の観 点から文部化学省、健康の観点から厚生労働省、食料の供給 の観点から農林水産省が”と言うように連携をとってこれら の施策の普及・定着に努めようとしているとのことです。 また、この3月から遺伝子組換え食品の安全性審査も義務 化さ れました。 現在、遺伝子組換え技術は広く応用されるようになりまし たが、 とても難しい理論で解かり難いのです。 大まかにいうと、「たし込み」と「入れかえ」の2つの方 法になりま す。 ”たし込み”はある生物が持っていない性質、たとえば植 物であれのある遺伝子を持って来て、その植物のなかに入れ るということで す。 ”入れかえ”も、たし込みも同様の考えかたで行いますが、 このとき安全性の確かめられた遺伝子を利用しなければなら ないし、もし、却って毒性が増加するような「たしこみ」「 入れ替え」が行われた時には、安全性評価をさらに厳重にし なければならないということ になります。 日々進歩する化学技術にたいしてより安全性が必要であり、 その検証の為に一層の研究と議論が尽くされなければならな いと思い ます。 |