*職員へのインタビュー
・・夢・・・目標・・ | |
IGL居宅介護支援事業所ベルシャレー 介護支援専門員 亀井麻紀 |
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皆さんは夢を持っていらっしゃいますか?それはどのよ うな夢でしょうか?「夢」といっても小さい頃にみた大き な夢、身近な小さな夢など色々な夢があります。 私の小さい頃の夢は、看護婦さんや保母さんなどだった と思います。 将来の夢をきちんと持ちはじめたのは、中学一年生の秋 でした。体調が悪い為病院に行き、初めて点滴をした日で した。注射が嫌いな私の不安な気持ちが伝わったのか、あ る一人のおばあちゃんが「おばあちゃん92才」と話しか けてくださいました。それから点滴の間、ひい孫さんが三 人いらっしゃって目に入れても痛くないほどかわいくてし ょうがない事や、戦争時代のこと、若い頃の思い出など、 ずっと話をして下さっていました。この日初めて会ったお ばあちゃんのお話がとても新鮮で、楽しくて仕方ありませ んでした。それよりも、家族と学校以外の世界で、人と話 をするということ自体が新鮮だったのかもしれません。あ んなに不安で怖いと思っていた点滴があっという間に終わ っていました。 そして家に帰ろうと思い、バスに乗ろうとした瞬間、後 ろから「おばあちゃんも乗るから」と声がしました。私は 急いでバスの運転手さんに「すみません、おばあちゃんが 乗られるので少し待ってください」とお願いしました。な んと運転手は、「待てん!」と言い放ち、バタンとバスの 戸を閉めてしまいました。結局おばあちゃんをバス停に残 したまま、バスは動いてしまいました。何故私はその時バ スから降りなかったのか、今でも後悔しています。 楽しくて苦い経験をした私は、お年寄りの方々と接して いきたい、話がしたいと強く思うようになりました。「老 人ホームで働くこと」それが、中学一年生のあの日からの 私の夢になりました。 そして現在、夢は叶い、楽しくIGLで働いています。 少し前までベルローゼ・デイケア(2F)でケアスタッ フとして勤務していましたが、この4月にベルシャレー3 Fにある「IGL居宅介護支援事業所ベルシャレー」に異 動となりました。 現在はケアマネージャーとして勤務しています。 異動になって約一年が過ぎますが、皆さん私の顔を覚え て下さっていて、とても嬉しく思います。声をかけてくだ さる皆さんと、皆さんの言葉が毎日私の元気の素となって います。 あの時、見ず知らずのおばあちゃんが私の心の支えにな ってくださったように、今度は私が皆さんの在宅生活での 自立支援を少しでもお手伝いできるように、頑張りたいと 思います。皆さんも夢(目標)をあきらめずに頑張ってく ださい。 |