IGLの理念

「自分を愛するようにあなたの隣人を愛しなさい」

これがIGLの基本理念「隣人愛」です。聖書の教えに由来しています。
「自分を愛する」とは自己中心的な愛ではありません。

それは、私たちがどんな境遇にあろうとも、私たちの存在そのものが
いつも「生かされ愛されている」という確信を持つことを意味します。
水も空気も太陽も、そして今日という時も全て当たり前のものだと思われますか。
私たちがこの世に生を受けたこと自体も、親のまた親からと、
その間に何億という選択肢の中から一つが選びぬかれた経過を何回も通って、
今の私たちの命があるということを奇跡だと思いませんか?
また、自分のみならず、隣人もそのような存在なのです。

このように私たちの存在は生かされ愛されている存在なのです。
このことに気づき、確信を持って生きること、それが「自分を愛する」ことです。

愛され生かされているならば、何事に対しても感謝して生きることができます。
この愛と感謝の思いを持って隣人と向き合うこと、それが「あなたの隣人を愛する」ことです。
隣人愛は誰にでも理解でき、実践できるものです。

また私たちのまわりにお手本がいっぱいあります。それに気づいてください。
そして自分ができる隣人愛を増やしていきましょう。
難しいことは何一つありません。完璧である必要もありません。 寂しそうにしている人がいたらあたたかい声をかけてあげる、
悩んでいたり困っている人がいたら、その話を聞いてあげる、そっと手を貸してあげる、 相手の思いを察して配慮ある言葉をかけてあげる、
相手の気持ちに添った誠実であたたかい対応など、愛を分かち合う方法や機会は私たちの身近にいくらでもあります。

「受容」とか、「人権尊重」という言葉も隣人愛の考え方に合致するものです。 「受容する」とは、隣人をあるがままに受け容れることです。
そのためにはまず自分自身をあるがままに受け容れられることが大切です。 その同じ心を持って他者をあるがままに受け容れてください。
「人権を尊重する」ことも、他者の人間としての誇りを尊重することが基本です。

しかし、それにもまず自分自身の人間としての誇りを大切にしましょう。 その心を持って隣人の誇りを尊重してあげてください。

隣人愛にはまた次のような解釈もあります。
「ひとりの人間の命は地球より重い。その人の態度や姿、国籍、思想の如何を問わず、己が己を愛するように、
その人の生を尊重し、その人の視点に立って、心と知力と霊のすべてをもって、その人の必要性に応じてゆくこと。」
そして、ひとりひとりの小さな「隣人愛の実践」の積み重ねが平和をより強固なものにしてゆきます。

IGLグループは「平和を生み出すもの」として、乳幼児から高齢者にいたる人生の理想郷づくりという大目標のもとに、
隣人愛の実践の場を地域社会に求め、現在の働きに至りました。
これからも地域社会の求めるところに、その奉仕の技を見出し、社会的な貢献と責任を果たしてゆきたいと考えています。
同時に職員の資質向上やサービスの質の向上をはかって参りたいと考えています。
皆様の応援をよろしくお願い申し上げます。